焼餃子の発祥は?
まず中国の話。
中国で焼餃子に似た料理は北部と南部で違った形で存在します。
ひとつが「煎餃(ツェンチャオ)」。これは満州族の料理で戦後日本に広まった餃子のルーツです。
中国には水餃子が主流で、残った餃子を焼き餃子に…という話もよく聞きますが、これは漢民族の話かもしれませんね。
旧満州で生活をしていた日本人は満州族の「煎餃(ツェンチャオ)」を食べていて、日本に帰ってきてから「煎餃(ツェンチャオ)」を再現したというのが、現在もっとも有力な説です。
戦後の同時期に日本の各地で焼餃子が出たため、発祥地を特定するのは困難ですが、
奇跡的に当時から続く中華料理店は、数店舗現存しています。
もうひとつが「貼鍋(グオティエ)」。これは台湾を中心とした鍋に貼って焼くという意味の料理。博多の鉄鍋餃子のルーツという説があります。
最後に「棒餃子」。詳しくはわかりませんが、香港料理でよく出てくる気がします。
「春餅」(北京ダックなどを包む薄い皮)を焼くのはアイデア料理っぽくて、餃子というより春巻きに近いですね。これは漢民族の料理。
似ていてもちょっとずつ違う感じですね。
日本人からすると、ひとまとめに「餃子」としてしまいそうですよね。