シルクロードにのった餃子は西安からローマまで少しづつ地域の食文化に合わせて変化しています。
今回は世界を旅する餃子。中国の西安からイタリアのローマまで。
いわゆるご当地餃子ですね。
普段日本で食べる餃子を各地のタレや各地の料理法で作ってみるのも楽しそうですね。
西安では水餃子
シルクロードの起点である西安。
西安の餃子といえば水餃子。
タレは黒酢とラージャオ(日本のラー油よりも花山椒が効いている)とネギやパクチーなど。
モンゴルはバンシー
Зочин Монгол Зоогより
バンシーは羊肉と玉ねぎで作ります。
牛乳で煮るのが特徴。
餃子的な名称をつけるなら「牛乳で煮る羊肉水餃子」
新疆ウイグルではトゥギレ
ウイグルは中国なのですが、イスラム文化なので豚肉は食べないので羊肉が入っています。
餃子的な名称をつけるなら「ニラと羊肉の水餃子」
タレは黒酢とスパイスラー油(山椒や唐辛子以外にクミンやフェンネルが入っている)
インドではサモサ
サモサはジャガイモがメインで豆や玉ねぎと少し羊肉が入っています。インドスパイスも入っています。
餃子的な名称をつけるなら「ジャガイモとお豆のカレー風味の揚餃子」
タレはチャツネやペースト状のスパイシーなソース。
ウズベキスタンではペリメニ
Budreddin Restaurantより
ペリメニはロシア料理でも知られていますが、シルクロードにのったブハラのペリメニを紹介します。
牛肉とクミンと玉ねぎが入っています。
餃子的な名称をつけるなら「クミンが効いた牛肉の水餃子」
サワークリームをつけて食べたり、トマトベースのスープに入れて食べたりします。
シリアではクッバ
جنة صيدناياより
クッバ(クッベ)はレバノン料理で羊肉、玉ねぎ、アーモンドが入っており、皮にも羊肉を混ぜて団子状で揚げます。
餃子的な名称をつけるなら「羊肉の揚げ団子餃子」
レモン汁などをかけて食べるのが一般的。
クッバはクルド料理としてイラクでも食べられています。揚げた物やトマトベースやヨーグルトベースで煮込んだ水餃子もあります。
ヨルダンではシシバラク
シシバラクは牛肉やラム肉と玉ねぎとスパイスが入っています。
ヨーグルトで煮る料理。
餃子的な名称をつけるなら「ヨーグルト煮の水餃子」
トルコではマンティ
Мантыより
マンティという料理のトルコバージョン「マントゥ」マンティはアルメニア、アゼルバイジャン、カザフスタン、キルギス、アフガニスタンなど広く食べられています。羊肉と香辛料が入っていて、茹でたり煮たりして食べられています。
中国の饅頭(マントウ)と語源が似ていますね。
イタリアではラビオリ
4 Leoniより
シルクロードの終点であるローマ。
ラビオリは豚ひき肉や玉ねぎなどが入ったイタリア料理。
餃子的な名称をつけるなら「イタリアン餃子」
トマトソースをかけたり、アリオリオでもなんでもあり、ラビオリをパスタとして料理します。