焼き餃子のルーツについて

焼き餃子のルーツは、中国の春秋時代(紀元前770年~紀元前476年)に現在の山東省で誕生したとされています。当時、小麦粉の皮で具を包んで加熱した餃子のような食べ物が見つかっていることから、その頃から餃子が食べられていたと考えられています。

焼き餃子という食べ物は、中国では「煎餃子」と呼ばれています。煎餃子の発祥については諸説ありますが、一般的には、貴族が残した水餃子を使用人が焼き直して食べたのが始まりだとされています。水餃子をもう一度茹で直しても美味しくないので、焼いて食べるという知恵で工夫して食べられていたと考えられているのです。

日本に焼き餃子が伝わったのは、明治時代のことです。当時、中国から日本に渡ってきた華僑が、焼き餃子を作って食べていたと言われています。しかし、本格的に焼き餃子が日本に普及したのは、第二次世界大戦後のことでした。

戦後、中国東北地方(旧満州)から帰還した日本人が、現地で食した焼き餃子を再現し、作り始めたのです。その焼き餃子が、日本全国に広まり、今では国民食のひとつとなっています。

日本では、餃子の皮に水分が少ないのが特徴です。これは、水餃子から焼き餃子に変化していく過程で、皮の水分が抜けていったためと考えられています。また、餡には豚肉やキャベツ、ニラなどが使われることが多く、甘辛いタレでいただきます。

焼き餃子は、日本だけでなく、世界中で親しまれている料理です。そのおいしさと手軽さから、これからも世界中の人々に愛され続けることでしょう。

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