ご当地餃子は日本全国にあるけれど、神戸の餃子はなぜ「味噌だれ」をつけて食べるのか。
歴史的背景を追ってみました。
まず、「焼餃子の発祥」でもご説明した通り、歴史的資料の裏付けがないため、あくまで一つの説として紹介します。
餃子は、中国東北地方(旧満州)から帰還した日本人が、現地で食した餃子を再現し、作り広まったという説が有力です。
そして、戦後の同時期に日本の各地から餃子が普及しました。
ハルピンなどの中国東北地方(旧満州)という地域は、ロシアからの食の影響も受けています。
ハルピンを由来としている「たれつけ」という料理が、今の日本でも食べられます。
麺をたれに絡め、それをスープで食す料理です。
日本のつけ麺に似ています。
「たれつけ」で使われるたれは、ハルピンたれです。
旧満州では外食では餃子は、酢などで食べ、家庭ではたれで食べていたと言われています。
たれが様々な料理に応用されていたことが推測されます。
そして、こういった「タレ」を、日本の食材で再現したのが「味噌ダレ」だと考えています。
旧満州から帰還した数多くの日本人が試行錯誤して「餃子」を作り、
その中で神戸地域では「タレ」も再現し、そのタレの味に共感した方が多かったので、
今日まで続いているのではないでしょうか。
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